「ギアには……生きる価値が、ありませんか?」
……「悪魔の棲む地」と呼ばれる、奥深い森の中。
人跡の途絶えたその場所に、ひっそりと身を隠し一人住まう少女……ディズィーさん。
「……もう、帰って下さい」
ギアとしての強大な力を持つディズィーさんは賞金首として手配され、そのもとには彼女の事を狙う賞金稼ぎが後を絶ちません。
また様々な列強・機関はその存在を危険視し、今や世界の情勢は、彼女を中心にして混迷の度合いを深めているのでした。
「普通に……普通に暮らしたいだけなのに」
襲い来る侵入者を相手に、その命を奪う事無く、最小限の力で何とか抵抗を試みていたディズィーさん。
しかし激しさを増す侵入者の攻撃に対し、その抵抗もやがて限界に近付いていました。
……丁度そのようなご時勢に、件の「悪魔の棲む地」を一人訪れたあなた。
「……どなたですか……?」
「こんな夜更けに……あなたは……?」
案の定、彼女はあなたの事を賞金稼ぎか何かだと思ったようでした。
しかしあなたと接するうち、ディズィーさんは少しずつ、閉ざされていた心を(ついでに身体も)開き始めます……。
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